定性調査

1.オフライン(対面式)とオンライン、それぞれのメリットを踏まえた設定を

コロナ禍を機に、インタビュー会場に集まってのオフラインでの定性調査に加えて、
オンライン形式の定性調査が定着しつつあります。

その時々の社会情勢(コロナ禍など)や調査目的・課題に応じて、
オフライン・オンラインそれぞれのメリットを踏まえた手法を選択することで、よりリアルで気付きに富んだ定性情報を得ることができます。

2.オンラインインタビューのメリット

オンライン定性調査では、特に「対象者のリクルート」に関して選択の幅が拡がります。

また、「実査」においても、対象者全員の表情をモニターでくまなく観察できること、
対象者自身も自宅からの参加ならではの「発言のしやすさ」が大きなメリットであると考えます。

対象者のメリット 観察者のメリット
  • 自宅にいながらにしてリラックスして参加できるため、発言しやすい
  • 対象者の表情をモニターでくまなく観察できる
  • インタビュー会場に行く必要がない
  • チャット機能で追加質問が自在にできる

また、これまでは訪問調査で実施していたような、自宅キッチンでの調理行動など、
リアルな生活の場から、オンラインで生の情報を得られることもメリットと言えます。

3.オフラインインタビューのメリット

オフライン定性調査では、その場を共有する集団によるグループダイナミクスが生じることにより、
対象者に「気づき」の機会を与え、それを言語化して表現することを助成します。

また、観察メンバーによる実査後のラップアップでは、
実査の熱が冷めないうちに、一気呵成の意見交換・共有ができることも大きなメリットです。

対象者のメリット 観察者のメリット
  • 場を共有するからこその盛り上がりがある
  • 相互刺激による気づきが生まれる
  • 現地ならではの「場の空気感」を掴める
  • フレキシブルな追加質問や追加提示が可能
  • 事後のラップアップも一気呵成に行える